2012年11月10日

脱毛(アロペシアX)―summary for now―

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テスの皮膚炎は黒班病という
遺伝性の病気ではないかという疑惑が浮かんできた。
炎症のない皮膚炎だから痒みはないというが、
テスはそんな理屈に付き合う義理はないとボリボリ掻いている。

そんな話を知ったロスがアメリカンに聞いたのか
それは「black skin disease」というらしいと教えてくれた。
それでネットに検索をかけたら出てきたのが
Alopecia Xと呼ばれる症候群みたいな名前だった。
それは過食、肥満、多飲、多尿のほか 
左右対称性で痒みのない脱毛と皮膚の黒班などの症状。
そして副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群) 甲状腺機能低下症が疑われた。
だが、テスの皮膚炎はステロイド(副腎皮質ホルモン)を使って
劇的に良くなったのではなかったかという疑問は残る。

但し、結局は特定の原因が指摘できず、不明のまま
アロペシアに“わかりません”という印のXをつけただけとなった。
痒みのないのはアレルギーではなくホルモン分泌の問題だと考えられた。
これもテスの場合それなりに痒がってイラついたりしていたのだが。

それまでアロペシアXは犬の健康とは無関係の、
単にコスメティックな問題だから無視していいと考えられていた。

最初にストレス説、アレルギー説、ついでマラセチア菌原因説、
そして黒班病、そして内分泌異常説からついに遺伝子絡みの説まで。
成る程これならXとつけたくなる気持ちもわかるな、と
知った風に老人は思った。
残念ながら今飲んでいる薬はもう2週間経つが
まだはっきりした効果は出ていない。

処方の中身は知らないが
サマーズ先生が早くいい治療法を見つけてくれないかなと
老人はテスの体をブラッシングしながら語りかけた。
テスはそんな周囲の苦労も知ってか知らずか
気持ちよさそうに体を預けていた。
とりあえずこの話題はここで一段落としよう。

posted by てす at 03:16| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月03日

アロペシアx 続き

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サマーズ先生の推測通り、
そして老人がネットでかじってから
注意して観察してみると、
なるほど、テスはよくトイレに行っているし、
最近トイレの消耗品の使用が多いことにも気づいた。
食欲も朝晩の食事は多めにやっているのに
自分が終わっても老人が食べている下で追加を要求する。
その気になって観察すると、まさにぴたりと症状が合致する。

老人はすべてフローリング仕立ての
この住まいの床を雑巾で拭き始めた。
それはサマーズ先生からの薬を再び服用し始めて
2~3日しか経っていなかった。
拭いた後もすぐ白くなるのは覚悟で
運動のつもりで拭いたのだが、
それを見てテスが遠慮したみたいに
抜け毛が減っているのに気付いた。
「薬が効いているのだ」と老人は確信した。

だが、残念ながら今回ステロイドを
処方しているのかどうか確認してなかった。
以前は確かに処方したと先生は言っていた。
でも、副腎機能の亢進を疑っているのだったら
ステロイドは悪いのではないか。
でも、そんなことはサマーズ先生はわかっている筈だ。
処方を変えるとは言っていたが、中身の説明は聞いていない。

一か月分の薬を貰ったのだが、
それまで待つのはとてももどかしい。
老人は雑誌のクロスワードパズルを解いて
答えの出る来月号はまだかと待つ人の気分になった。

元来低いレベルながら文科系を自認する老人は
「来ぬ人をまつほの浦の夕なぎに焼くや藻塩の身も焦がれつつ」
と百人一首のなかの定家の歌を何故か思い出し、
答えのわからぬ苛立ちを慰めていた。

サマーズ先生を出し抜こうと思ったが
あちらはテスが受診時だけ、こちらは毎日の情報である。
ハンディはあるが、専門家と痩せ浪人の一騎打ちだ
等と、当事者のテスの苦しみを置いてけぼりにして
老人は後で見つけた日本語の情報も読んで
知識を蓄えていく。
休みが続く週末は深夜まで起きて
このようにハイになるのが
最近の老人の悪しき習慣だった。
傍で白河夜船のテスの鼾を聞きながら。
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2012年10月25日

外国文献

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ロスが黒班病のことを英語では
Black Skin Disease
というのだと聞いた話を伝えてきたので、
老人は思いつきで英語病名をネットで検索してみた。

上記病名に括弧で Alopecia X(脱毛X)と続けた題名で
An Overview として書いてあることを見ると
病名というより病態から見たフレーズであると思われた。

犬に起こる、ホルモンの影響を受け、
炎症ではなく進行性に左右対称的な脱毛と
色素沈着を示すものを言うもので、
獣医特に皮膚科の獣医やブリーダーは好んでAlopecia X と言うらしい。

Alopeciaというのは人間では円形脱毛症だとは
昔一寸医学をかじった老人も知っていた。
その病気はストレスが主な原因だが、犬のアロペシアも
ストレス、ホルモンバランスの異常、アレルギー、
遺伝などが原因として考えられるらしい。

しかも、名付けてアロペシアX。
なんかスポーツタイプの車の名前みたいだが、
一方でミステリアスでつかみどころのない
むづかしい病気だということが覗われた。

しかも、一つの原因ではなく、複合的なもので
副腎の性ホルモン、甲状腺、成長ホルモンなどのインバランス。
さらにストレスやアレルギーが絡む。

だが予防法はありきたりで新鮮なものはなかった。
原因がはっきりしないから
予防法もはっきりしないのは当然であろう。

ただ、Black Skin Disease は
体の健康とはあまり関係なく、
Cosmetic issueになるだけだという。  
命にかかわる病気でないということらしい。
だが、毛の抜けた体を毎日見るのは
やはり哀れで辛いものだと、
更に有効な治療法を探して検索を続ける老人であった。
posted by てす at 23:08| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月19日

黒班病?



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一旦改善したデスの脱毛がまた目立つようになった。
食欲はすぐに回復したし、体重は全く減少していない。
このパラドックスが老人にはいまだ理解ができていない。

一般的な換毛期の脱毛のあり様が判らないので
これが病的な脱毛かどうか、
あるいは両方絡んでいるのかが判然としない。
でも、このところの脱毛は量的に1年か2年前の
病的脱毛と非常によく似ていると老人は考えていた。

現在地へ変わってから皮膚炎がすっかり治まったので、
アレルギー性性皮膚炎が疑われ
転地が良かったのかと思っていたが、それもぬか喜びだった。
紫外線による膠原病説も一時的にしか受け入れられなかった。
マラセチアによる真菌説も外れているようだし、
残るところは遺伝性の黒班病位しか考えつかなくなった。

ただ、この黒班病はまだ治療法について勉強していないが
遺伝性なら根治は難しいのであろう。

老人は自分の病気のことも忘れて色々考えるが、
次には両方が重なって暗澹とした気持ちになるのだ。

posted by てす at 16:14| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月17日

雨上がり

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夜来の雨で路面はまだ濡れていた。
老人は出る前に確かめなかったことを後悔したが、
緊張するエレベーターも我慢して乗ったテスは
もう戻ろうとはしない。
雨は上がっているから、
まあいいかとテスを路面に下ろした。

未だ朝の6時前、路地裏の道は誰も通る人はいなかった。
皆さんはしっかり状況をとらえているのだろう。
いつもは必ず数組の散歩犬を見るのだが、
今日は全く遭遇しない。
これはこれで気を遣わなくてもいいから悪くない。
テスはもちろん異存のあるわけがない。

臭いを嗅いで動こうとしないテスは、
顔を地面に擦り付けんばかりに路面に近づけて
お尻を上げて前足で地面を抑える様な姿勢でリードに逆らう。
それは、日馬富士の相撲の仕切りを彷彿とさせるような姿だ。

あっという間に抜け落ちたテスの毛は
換毛期と重なるのか、首から胸にかけての部分は
ピンクの肌が透けて見えるほどになっている。
体を洗ってやったせいか
脱毛の割には痒がらないのがせめてもの救いだが、
やはり家に帰って横になって寝ている姿を見ると
腹や首のあたりが新たな皮膚炎が見えて痛々しい。

老人は自分の病気の症状が外から見えないので
あまり他人には理解されない。
それなのにテスはこんなことでも
注目と同情を巧みに集め、“役者”だと、
老人は恥を隠さず、少しばかり嫉妬するのだ。
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2012年10月13日

皮膚炎再燃

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散歩を再開してからなのか
テスの皮膚炎がまた再発している。
急激に痒がっているなと思う間もなく
皮膚が数か所で赤く炎症が強くなった。

薬も毎日やっていなかったからかとか
外でなんか変なものを食べたのかとか、
色々推測するが老人にはさっぱりわからない。
急に薬を止めたから反動なのか、
雲の多い日しか出ていないが、紫外線がまだ強いのかとか、
思い当たる原因にすべからく反省して色々対応している。

サマーズ先生はマラセチア、紫外線による膠原病など
色々考えてくれたがとにかく、ステロイドで抑え込んでいた。
だが、老人は皮膚が黒くなっているので
ポメに多いと云われる黒班病も捨Sてがたいと思っている。

あとは、ネットで見た酸性アレルギーだ。
理論的構成にちょっと科学的でない部分もあるが
獣医では治らないという強気の発言を
(この手の話は眉唾のことも多いが)
老人は一度だけ信用してみるつもりだ。
痒そうにしているテスを見ておられないからだ。

だが最近何かで見かけたのはポメに多い遺伝性の黒班病、
あるいは、テスの場合酸性アレルギーで脂性で
臭くなることもあるという。
アルカリアレルギーは乾燥肌だというから
どっちっかと言えば酸性の脂性型であろうと、
似非獣医の老人は考えている。

ステロイドの薬をいつまでも続けるわけにいかないし、
いつまでも世話を焼かす奴だと思うが、
自分より先に死なないで欲しいと思う。
良きにつけ悪しきにつけテスと老人は相棒なのである。
posted by てす at 01:11| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月11日

これなら勝てる?

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テスが早くも夜の散歩を理解して、
夕食の後激しく訴えてきた。
近所に迷惑がかかるので吠えるのを止めさせようとするが、
その効果を知り尽くしているテスはやめない。
恵比寿が借りている不動産屋の
契約更新の判を押した手紙の投函を兼ねて
いつもと違うコースをいった。

日は既に暮れて路上は細かいものは見えなくなっていた。
そのうち、テスが臭いを嗅いで動かなくなった時、
家の中から大型犬の吠える声が聞こえてきた。
テスは聞こえないふりをしていたが、
向うから女性が小型犬を散歩させているのに出会った。
テスは一転猛然と吠えて小型犬に向かいリードを緊張させた。

ポメラニアンは知性豊かな犬種だそうだが、
彼我の力関係を素早く判断して
対応できることも知性と云うのだろうか。
老人は半ばあきれて帰途についた。

posted by てす at 08:10| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月06日

大五郎はご機嫌斜め

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朝の散歩に久しぶりに出て、
顔見知りのお爺さんと
車に乗った大五郎の役回りのコーギーが
街角でこちらに気づき待っていてくれた。
そこに小型犬を連れた女性とも出会い、
しばらく犬談義というか、
他愛のない三者面談みたいになった。

女性はコーギーの背中から、軽く触れた。
大五郎は感情を見せず受け入れた。
老人がそれに続こうと近づいたとき
テスがコーギーの正面の網目から覗くように
中の臭いを嗅ごうと首を伸ばした。
だがその途端、コーギーは不愉快だとばかりに歯をむき出して唸り、
今まで見せたことのない感情を顔に出して見せた。
老人も慌てて手をひっこめた。
テスとは一蓮托生、テスを嫌うなら
老人も嫌われるだろうと思ったからだ。
聞くところによれば、コーギーの大五郎は
(大五郎は漫画「子連れ狼」からイメージして
老人が付けたあだ名で本当の名前は知らない)
14歳という高齢だそうで、とすると
老人が考えていた脊髄損傷ではなく
単なる老化現象なのかもしれない。

子犬は先に去って行ったので
大五郎に嫌われたテスも
そこに居残るのは何となく気まずく
「ありがとう、それじゃまた」と別れた。
テスは、コーギーを振り向くこともなく離れた。
posted by てす at 12:28| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月03日

出会いの場

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テスが病気で獣医に止められるまで
早朝にテスの散歩をしていた老人は
このおかげで生来不得意な
他人とのコミニュケーションを取る訓練が出来ている。

犬を連れている共通点の気安さから
コースの分かれ道で待っていてくれる人、
犬がいるというだけでコースを変えて来る人など
本来ならば絶対話せそうでない人たちが
犬を接点にしてお互い近づいてくる。

話すことは簡単である。
「可愛い、何歳?オス?メス?これポメだよね、
なに犬ですか、私もポメを買っていた、じゃまたね」
ほとんどの会話はこの括弧の中の言葉で済む。

犬の反応はまちまちだ。
匂いを嗅いで受け入れる犬、
最初からいやそうにあっちを向く犬、
ふられてから急に吠え出すテス。
ふられて逆恨みをするなんて、最低のテス。

最後の3行は最近実際に見た光景だ。

posted by てす at 21:29| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月02日

久しぶりの社交界

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テスがあんまりしつこく訴えてくるので、
老人は久しぶりに散歩に出かけた。
日暮れも近い頃に出たので
こんな時間に犬を散歩する人はいないだろうと思っていたが、
意外に数組の散歩に出会った。
まず定番の「何才ですか?」と聞かれ、
「8歳、もうオジさんです」「その子は?」
「5歳、メスです」
「かわいい!」
と褒めるのがペットの最初の出会いでのルールらしい。
言われた方は、「ありがとうございます。だけではなく、
「何才ですか」と先の会話になるわけだ。

テスの頭越しに会話は続くわけだが、
テスは妙齢のグレーのトイプードルに興味はなさそうで
「ポメラニアンですよね、うちも前に買っていたことがあるんですけど」
「ええ、大きくて」
と、言い訳させられて「では、ありがとう、また」
とわけのわからない挨拶をして別れる。
その間、「あっしには関係のないことで」、とテスの様子はそっけない。
でも、何となく挨拶するのが普通のマナーらしいので、
老人もそんなマナーに逆らう気力もなく従っているだけなのだ。

暫くすると、また似たようなサイズのグレーのトイプードルが
今度はさっきの女性と似たような年齢らしい男性が
「あれ、さっきの犬と兄弟ですか?」
と聞いたが、聞こえなかったのか、話す気がないのかその男性は
会話の相手をしてくれなかった。
見たところ、さっきの夫人と夫婦で、兄弟か親子のトイを
飼っているのかと思ったので声をかけたのだが。

色んな人がいるわけで、声掛けも無論義務ではないし、、
すがすがしい朝ならもう少し気軽に声かけをするかもしれないが、
日暮れは視野も狭くなっているから解放的にはなれず
気軽に声掛けすることはは控えてしまうのだろう。
などと勝手に推測していると、
今度は犬種のわからない、小さい犬と出会った。

犬種が判らないなどと威張って言っても、
老人が見分けのつく犬種なんて殆んどないのだ。
先のトイプードルだって
“トイ”をつけていいのかどうかわかっていないのだから。

少し臭いを嗅ぎ合っただけで
頭越しの会話もなく離れた。
やはり夕方は、特に女性は警戒してしまうらしい。
テスも久しぶりの外出で社交術を忘れたらしい。
生来社交べたの老人でさえこんなに頑張っているのに、
テスは仕方のない奴だと、ぶつぶつ言いながら帰路についた。
posted by てす at 05:50| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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