2013年08月03日

箱の中の事件

038.JPG

エレベーターに同乗した女性にびっくりさせては悪いと思った老人が
「すみません、出られる時吠えるかも知れません」と謝っておいた。

女性は「いいえ大丈夫です」と気にしないように言ってくれたが、
案の定扉が開いて女性が下りようとする後ろから、
テスはヒステリックな唸り声と哭き声を発した。
女性は予想より上回るテスの声に飛び跳ねるように降りて行った。
だがそのあとなおびっくりすることが起きた。

エレベーターの警報音が鳴ったのだ。
老人はこの音を以前聞いたことがあった。
男性と同乗した時3~4階かに来たところで
ヒステリックに吠える犬と同乗させるのは
申し訳ないと老人が気を使った。
それで先に降りて歩こうと思ってボタンを押したら警報音が鳴ったのだ。
その時はエレベーターを揺らしてしまったからだと思っていたが
今回はそんなトラブルはなく女性は自然に降りたのだが、警報音は鳴った。

テスの吠え声に反応しているとしか思えなかった。
大声にも反応するのは女性にとってもいいエレベーターであると
肩身の狭い思いをしながらも老人も少し感心した。
慌てなかったのは、一度聞いたことがあるからだ、と納得できた。
つまり、この音がどのくらい続くのかも知っていた。
だから肩身は狭くとも動揺はそれほどなかったのだ。
posted by てす at 11:59| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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