2012年12月29日

年賀状

IMG_1438.JPG

老人は今年から自分で年賀はがきを出すことになった。
これから何年生きるかも知れぬのに、
住所録のソフトに年賀状の作り方まで書いてあるのを見て、
あと何年生きるかという大事な命題を失念して
安くはないソフトを買うのには多少躊躇した。
でも今年から自分でやるか年賀状を止めるか、
どちらかしか以外に選択権はなくなっていたので、
無理やり引きずりこまれたようなものだ。

何十年、年賀状の面倒を下に押し付け、興味はなかった。
だが、古い賀状を見れば、
亡くなられる人、生きている人の鑑別が付かない中、
本年で賀状の付き合いを終わらして頂くと
潔く決別の辞を述べて今年を限りの別れを告げられる人
フェイドアウトするように
いつの間にか消えて行く人、其々様々である。

老人は面倒になって。投げ出したくなったが
今年は減らしてでもとにかく出すことに決めた。
煙草との決別宣言と違って、それを読まされた人は複雑である。
老人の場合は文句を云わず渡りに船とやめさせてもらう。
要するに筆不精なのである。
字が下手なこともある。
あるいは恥をかくことが嫌なあまり、
文法に神経質になったり、
文章の稚拙さを暴かれるのが怖かったり
とにかく自分をさらけ出すことに羞恥心が働くのだろう。

だから手紙や葉書を書くときは必ず余分に用意しておく。
それでも失敗することは少なからずあることである。
その挙句、仕上げを断念して書かない言い訳を考える。
かといって書けたとしても正視できない出来である
これもあーだこーだと言い訳を用意して出すか
ついには出さないで言い訳を用意しておく。

字が下手な筆不精というのはそれくらい辛いことなのだ。
だから、パソコンの出現は老人のみならず
多数の筆不精を救ったと思う。
一部の字の上手な筆無精を除いては。
自分の名前を末尾に書くだけなら何とか書けそうだからだ。
posted by てす at 01:12| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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