2012年10月02日

久しぶりの社交界

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テスがあんまりしつこく訴えてくるので、
老人は久しぶりに散歩に出かけた。
日暮れも近い頃に出たので
こんな時間に犬を散歩する人はいないだろうと思っていたが、
意外に数組の散歩に出会った。
まず定番の「何才ですか?」と聞かれ、
「8歳、もうオジさんです」「その子は?」
「5歳、メスです」
「かわいい!」
と褒めるのがペットの最初の出会いでのルールらしい。
言われた方は、「ありがとうございます。だけではなく、
「何才ですか」と先の会話になるわけだ。

テスの頭越しに会話は続くわけだが、
テスは妙齢のグレーのトイプードルに興味はなさそうで
「ポメラニアンですよね、うちも前に買っていたことがあるんですけど」
「ええ、大きくて」
と、言い訳させられて「では、ありがとう、また」
とわけのわからない挨拶をして別れる。
その間、「あっしには関係のないことで」、とテスの様子はそっけない。
でも、何となく挨拶するのが普通のマナーらしいので、
老人もそんなマナーに逆らう気力もなく従っているだけなのだ。

暫くすると、また似たようなサイズのグレーのトイプードルが
今度はさっきの女性と似たような年齢らしい男性が
「あれ、さっきの犬と兄弟ですか?」
と聞いたが、聞こえなかったのか、話す気がないのかその男性は
会話の相手をしてくれなかった。
見たところ、さっきの夫人と夫婦で、兄弟か親子のトイを
飼っているのかと思ったので声をかけたのだが。

色んな人がいるわけで、声掛けも無論義務ではないし、、
すがすがしい朝ならもう少し気軽に声かけをするかもしれないが、
日暮れは視野も狭くなっているから解放的にはなれず
気軽に声掛けすることはは控えてしまうのだろう。
などと勝手に推測していると、
今度は犬種のわからない、小さい犬と出会った。

犬種が判らないなどと威張って言っても、
老人が見分けのつく犬種なんて殆んどないのだ。
先のトイプードルだって
“トイ”をつけていいのかどうかわかっていないのだから。

少し臭いを嗅ぎ合っただけで
頭越しの会話もなく離れた。
やはり夕方は、特に女性は警戒してしまうらしい。
テスも久しぶりの外出で社交術を忘れたらしい。
生来社交べたの老人でさえこんなに頑張っているのに、
テスは仕方のない奴だと、ぶつぶつ言いながら帰路についた。
posted by てす at 05:50| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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